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大橋基章、初の短篇集にして、初の【読者への挑戦】を標準装備した、珠玉の作品集でごさいます!(自分で『珠玉』とかほざく辺りが、大橋らしいって事で)
まあ、やってみて解った事と言えば、何とクイズ形式にする事が難しいんだろかという、苦労ばかりが蘇ります。
もう二度とやるもんかと思う反面、頑張っちゃおうかしらと考える、愚かな二面性に身悶えする作者でございます。
まあ、反響があったら、もしかしたら……。
げふんげふん。
case:01 You got mail.
これに関しては、当時所属していた小説サークルで募集されていた、イベントの制約の中で生まれたという経緯がございまして。
その短い内容に、やたらと詰め込み過ぎた感が、どうしても否めません。
『死ぬ間際に暗号打つヤツの気が知れん』
と、かなりの多方面からお叱りを受けました。
いやあ、ごもっとも。←
case:02 アルビノ・コンプレックス
続く本作は、前作の反省を交えて、基本はあまり『短篇』という枠に縛られないで書こうと考えた作品。
その結果、長さとしては中篇くらいにまとまってしまったという、これまた残念な結果を招きました。
普通、短篇にエピローグなんぞ付きませんわ、全く。
作中に登場する、地下のショット・バーの内部描写は、かなり昔、加賀市の熊坂トンネルを抜けてすぐ右に実在した店から拾って来ています。
『アルビノ・アリゲーター』
という店の名前は、大好きな俳優、ケヴィン・スペイシーが監督する、映画のタイトルからの引用。
その舞台も、地下のショット・バー。
興味のある方は、探してみて下さいまし。
case:03 Thinking Pork.
これまた、締切に追われて四苦八苦した作品。
プロットはかなり前から出来上がっていたにも拘らず、中々手を付けられなかった作品でして。
しかも、冒頭の間嶋の馬鹿な下りだけが、以前書き残されたままになっていて、そこから続きを書いた所、どうにも暗い作品となりまして。
冒頭の間嶋の馬鹿さ加減だけが猛烈に浮いてしまっているという、何とも切ない仕上がりになりました。
【読者への挑戦】
だけを評価するならば、
case:01★★☆☆☆☆☆
case:02★★★★★★☆
case:03★★★★☆☆☆
といった所でしょうか。
では、また。
大橋基章
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