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1人っ子で、両親とも仲が良い彼は料理好き
だから、キッチンは彼の担当
自称綺麗好きな私が、掃除、洗濯などを担当している
シャワーを浴び終わると部屋からは香ばしい、いい匂いがしている
「今日はししゃもを焼いたぞ。愛、好きだろ?」
私は食べ物の好き嫌いがかなり多かった
明人が工夫をして作った料理を食べるうちに、嫌いだった物も少しずつ食べられるようになっていた
「夜は愛のご両親と久々に食事するからな。早めに出て手土産買いたいんだ」
いいのに、そんなの
そっけなく言った私に明人は優しい笑顔で
「愛だって同じだろ!?俺の両親には自分の両親以上に思ってくれてる。俺も愛と同じなんだ」
私は幸せだった
明人には何の不満もない
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