第一章 いざ、旅立ちへ

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 ラムネの目の前には広大な草原が広がっていた。  ここ最近平和なため、青空が広がり緑は青々としている。  空気はうまいし、のどかな所だ、とラムネは外に出る度に思っていた。  そんな情景に一瞬睡魔が襲い掛かるも、ふわぁと欠伸をするだけ。  そうなるのも仕方がないかもしれない。  ……油断をしていると後ろから攻撃された。  不意な攻撃にウッと前に倒されそうになりそうだったが、体勢を持ち直し、ラムネは後ろを振り向く。  そこには最弱軟体生物スライムがぷるぷるのてーんとばかりに動いている。  ラムネは動きにかなりムカついたので、即刻斬り付けた。そしてスライムはあっさりやられ、塵となって消えていく。  ファス村付近はこんな雑魚ばかりだ。しかし、本当に油断をしていると死ぬ。あのスライム相手でも。  それはさておいて、ラムネは草原をすたすたと進んでいく。  昼なのにコウモリが飛んでいたが魔物なので関係ない。昼でも飛んでいる物は飛んでいる。  急いではいないが戦うのは面倒臭いので、  襲ってきた奴は倒す。  素通りする奴は無視。  といった様に先に進む。  しかし、襲う魔物が多いので、ラムネはさすがにだいぶ疲れてきていた。  空は暗くなってきた上に疲れたし、ダルい。  などとラムネは思い、近くの川で休む事にした。
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