2/11
14人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
『ぁ~‥また俺?』   「だッてハル、ジャンケン弱いンだもん(笑)」   少し小柄で、大きなブルーの瞳をした少女は そう言って   隣でふて腐れている きれいな黒髪の少年<ハル>へ笑いかける     <ハル>と呼ばれるその少年は 舌打ちをしながら 大量の荷物を見つめる   『なぁシゼ‥』 吸い込まれてしまぃそゥな 漆黒の髪を一つに束ね ニヤッと笑うと 先程の少女<シゼ>に視線を流した       「だ‥だめだょ!!こんな所でもし外の人に見られたら‥」 何かを察したのか シゼはハルを怒鳴りつけた。 『平気だって★ここはもう村も近いし、こんな山に外の人間なんていね-って』     シゼがため息をつくと同時に ハルは目を閉じた‥   閉じたその目を再び開けたその時 ハルとシゼ そしてその回りの荷物が 勢いのある風にのって浮かび上がる               不思議な力を持つ少年 ハル                 この少年を中心に 物語は動き始める‥
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!