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私はあまりにもショックで
部屋を飛び出した。
私の名前を呼ぶすばるを置いて。
それからすばるからは何回か連絡があった。
でも私は全部無視した。
メールも電話も
家に来た時も
全部。
それでもバンドの練習は見に行った。
みんなの顔見たら全部忘れられそうな気がしたから。
でも,現実はそうじゃ無かった。
すばると私が気まずいせいで,
その空気が周りにまで伝わってた。
結局その日はすぐに帰った。
章大も心配して声かけてくれたし,
丸ちゃんもギャグで笑わそうとしてくれたし,
忠義も何も言いはしやんかったけどこっちを気にかけてくれてた。
めっちゃ嬉しかった。
でも,この日はそれより苦しかった。
...すばるがすごく切ない目で私を見てたから。
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