座右の銘は「血ぃ~吸うたろか」

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まあ…うん。とりあえず北の洞窟を目指すとしますか。 俺が村を出ようとした時、一人の神官らしき人物が俺を追い掛けてきた。 きっと運動不足なんだろう。ちょっと走っただけでハァハァいってやがる。 魔王『あんた何?用があるなら五文字で答えろ。』 神官「これあげる。」 即答しやがった。さすが神官。やりますな。 魔王『なにこの棒?』 神官が俺に差し出したのは一本の棒。 しかもかまきりの巣ついとるし。どないやねん。 俺が嫌そうな顔をしながら棒を見ていたら、神官は息を整えながら喋り始めた。 神官「村長はああ言ってますが私にはあなたがすごい力を持ってるように見えます。という事でこれは私からのせんべぶっ、あ~餞別です。」 かみやがった。 それでも神官か。生き返らせる呪文かんだらどうする気だ。 しかしそんな事はなかったかのように神官はさらに話を続けた。
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