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自分が何をしたかも分からない。
そんな俺に対し、村人Aは冷酷に答えた。
村人A『さぁさ、寝ぼけてないでいきますよ!』
そうして俺は村長の屋敷まで引っ張って行かれる事に。
村長の屋敷につくと、回りを多くの村人が取り囲んでいた。
(一体、どういう事だ…俺はだれだ…おもいだせない…)
現在の自分の状況を理解できない。何故ここに?俺を待っている?つーか俺だれ?
しばらく屋敷の外で待っていると中から村長らしき人物が出て来た。
村長「おお、勇者よ、よくぞ参られた。」
完全にセリフ棒読みの村長。勇者って俺の事?
魔王『ちょっと待て!?俺が勇者とはどういう事だ!?』
俺は思っていた事を口に出していた。
そんな俺を憐れむような目で村長が見つめ返す。
村長「ふ~。記憶を無くしてしまっとるのかもしれないの。」
しばらく村長は考えて一言言い放った。
村長『よし、そなたには試練を受けてもらおう!』
いきなりの急展開。何言い出すんだぼけじじい。
しかし、村長の言葉には殺意が見え隠れしていた。
後から聞いた話だが入れ歯が俺のせいでなくなったのを根に持ち、陰で死ねとか言ってたらしい。
なんのこっちゃ。
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