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そして俺が質問する前に再び村長は話し始めた。
村長「ふむ。そなたの名前は【まおう】と申すのか。いい名前じゃ。」
俺の名前は【まおう】?
なんか思い出せそうだが思い出せない。
てかなんで俺の名前知ってんの?
その疑問はすぐに解けた。
俺の胸には「ひまわり組まおう」と書かれた名札がついていた。
って俺、園児だったのかよ。
困惑する俺を尻目に村長は更に続ける。
村長「試練とは…この村の北の洞窟に住んでいる魔物を倒すことじゃ!」
急に気合い入れてしゃべりやがった。目立ちたいのかこのじじぃ。
村長「その魔物の名前は【ちゅぱかぶら】じゃ!毎年わしらはいけにえをそいつに捧げておる。この村の名前の由来になった魔物じゃ!」
名前からしていかにも強そうだが、記憶がない今、やるしかないのか?
というか断ったらリンチにしてやる!というような目でみんな俺をみてやがる。
なんだか俺はいじめられているような気分になった。
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