入学

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紫苑と二人で家に帰った。   「あら、沙耶。お帰り」 「ただいま… 今日虹ヶ丘のテニス部の練習混ぜてもらうから。」 「ああ、そう。 さっさとご飯食べなさい」 そう言ってお母さんは仕事に出かけた。 沙耶の親は共働き。普段はあまり家にいない。 一人で黙々と食べた。   ご飯を食べ終わったらまだ1時だった。 紫苑との約束は2時。まだ一時間もある。ラケットの手入れでもしよッ…   自分の部屋に行き、手入れを始めた。所々傷がついてる。 。ガットを直し、時計を見る。 ⏰1:30 まだ時間はある。寝よう。 沙耶はそのまま眠った。     Σバッ!! 沙耶は飛び起きた。額には薄ら汗が滲んでいる。 またあの時の夢を見るなんて。 その時玄関のチャイムが鳴った。 「沙ァ耶ァ~!時間だぞ?!」 慌てて家を飛び出した。 「どうしたの沙耶?またあの時の夢を見たの?」 「…うん。」 「気にしないの!もうおわったハナシでしょ!それより早く行こう」 そう言って紫苑は沙耶の手を引っ張っていった。
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