― 原点 ―

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『雫と水面』     あなたは 雫?   それとも 水面(みなも)?   わたしは一つの 雫でいたい     波一つたたない 水面は そう 今の世そのもの   みんなと同じ 流行(はやり)を 追いかけ みんなと同じ 考えを 好む   それで…   楽しいの? 思い出に 残っているの?   わたしは… そんなのイヤだ     雫が落ちれば 水面は動く 生きているかのように   大きければ 大きいほど 波は 遠くまで 駆けめぐる     わたしは この世の 雫となろう   どこまで波が 続くのか わからないけど     わたしは この世の 雫となろう
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