日常。

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  『残業で少しおそくなる。』   仕事も終わり、帰る途中に家に嘘の電話をする。   1ヶ月のお昼ごはん代を節約して、こつこつ貯めたヘソクリで風俗へ。       家に帰ると、何も知らないふりした奥さんが夜ごはんを作って待っている。   おふろも沸いている。   バレているとは知らず、ご機嫌にビールを飲むおっさん。   奥さんは家計をやりくりしながら、おかずを3品は必ず作る。   奥さんは、おっさんが寝たあとにリビングのテーブルに次の日の分のタバコを置いておく。   そんな奥さんの優しさに気付こうともせずおっさんは深い眠りにつく。   上司の小言や後輩の冷めた視線、そんな仕事以外のものと次の日も戦うために。。。       次の日の朝。   当たり前のようにタバコに火をつける。   奥さんの苦労をよそに、感謝の気持ちを忘れた男の1日がまた始まる。  
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