59人が本棚に入れています
本棚に追加
/173ページ
彼との出会い。それは、何処にでもある、ごく普通の出会いだった。
高校二年の年、私は図書委員をしていた。お昼ご飯の後、図書室に行くのが日課となっていた冬の日だった。
「今日も行くよね?」
祐美子(ユミコ)の台詞で私たちは、お弁当箱を片付け始めた。
「行く行く☆美里(ミサト)は、どぉする?」
私は親友の美里に訊いた。美里とは、高校からの付き合いだけど、他の友達はずっと友達だと思う程仲がいい。
「行くょ☆てか、今日は美久(ミク)が当番だょね?」
「あれ?そだっけ?」
私は、自分が当番だという事をすっかり忘れていた。
「しっかりしなょ。」
美里と祐美子と私は、三人で笑いあいながら、教室を後にした。
最初のコメントを投稿しよう!