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「……」
「名前が同じだけでみんな驚くし……先生だって……何か変だし」
「そんなこと……」
「それに、彼……もう一人のシオだって授業にいなかっ……!」
シオと名前が出た瞬間にウィルはまるで危険なものを見つけたような顔をし、すぐさま彼の口を塞いだ。
「しっ!声が大きいよ!」
「???」
シオなりに慎重に聞いたつもりだったが、ウィルの様子はその予想を大きく上回っていた。
周りの様子をうかがうウィル。
誰にも気づかれていないことが分かると彼は、ゆっくりと手を離した。
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