始まりの朝

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俺は席に座りトーストをかじり、熱々のホットコーヒーを一口すすった。ほろ苦い無糖のアメリカン。もちろんブラックだ。 「って、なんで初夏にもなってHOTなcoffeeを出すんだよ!!」 俺は力の限りテーブルを叩いた!テーブルの上に乗せてあったカップのコーヒーが少しこぼれた。 そのカップを見た父さんが、鼻をフンと鳴らして答えた。 「愚か者め!朝はHOTのほうがおいしいに決まっているだろ!」 自信満々に答える父さん。そう言い終わってからコーヒーを飲もうとして… 「ぅわあちぃ!!!!」 …口の中を火傷した。 「さなえ、明日からはアイスコーヒーにしてくれ」 「意思弱い!!!」 母さんの名前を読んで明日からの朝食のメニューの変更を命令したのだった…
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