愛でる

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此花は、どこまで咲き乱れるのだろう。 一体、どれだけ咲き誇るのだろうか。 この手に触れれば、枯れてしまうのではないかと思うくらい可憐で果敢無い。 君の蜜の味は甘いけれど、むせ返るほどの香りに、僕は酔う。 脳が麻痺したように、何も考えられない。 気分はスカイハイで、まるで麻薬中毒者のよう。 それでも、此花を愛す―。
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