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ふたりがロケットで空に上がり始めるとたくさんの不思議な風景が現れます。
「ヴィヴィアージュ、あれは双子のお星さまのお宮だぜ」
すとフラーゼンが空を指差します
「耳を澄ませてみなよ、きっと銀笛の音色が聞こえるに違いないぜ」
フラーゼンが嬉しそうにあちらこちらを見渡して話します。
「あっちも見てみろよ、星鯨の大群だぜ?あれには人の魂がのってるのさ」
「星鯨ってなんだい?」
訳が分からないと言うようにヴィヴィアージュはフラーゼンに問いました。
するとフラーゼンはふぅと息を吐いて説明を始めました。
「人は死ぬと皆あれに乗って、水銀の海を渡るのさ。」
「その先には……」
「その先…?それは誰も知らないんだぜ?」
誰も行ったことのない
誰も知らない
不思議な世界…
そんな所がたくさんある空にふたりは踏み込んだのでした…
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