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「おいおい…。俺はそこまで立派じゃない。ただ、納得の行く説明が欲しかっただけだ。一年戦争時に散々コロニー落としをダシにジオンを否定しアースノイドの感情操作をした連邦だ。今回の事件が事実なら、ジオンも連邦も大差がない。そうなると命がけで戦場を駆け回った俺たちは何だったのだ…?」
「ジェラルド…」
「戦争だからだ…と割り切れるのは、慰めでもそこに正義という大義名分があったからではないか。…今の連邦にその大義名分を作る必死さが見えない。悪あがきでもこじつけでもいいんだ」
「結局、回答はなかったのか」
ジェラルドは頷いた。
「連邦はティターンズの前に平伏しているよ。いや…違うな…ティターンズがやるから、ティターンズが言うからどうしようもないと、腑抜けている。…ヒューイ。俺は宇宙(そら)から地球を良く見てみたいと思う。いや、むしろコロニーに飛ばされて、今は良かったとさえ思っているよ」
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