2(学校生活)

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 俺は机に教科書の文章を写してカンニングの準備をしてた。こうでもしないと赤点を取ってしまう。 「そこのハゲ!何をやってるんだ!」  話しかけられて俺は作り笑いをして答えた。 「ただのラクガキだよ」 「ウソつくなよ」 「いいじゃないか。カンニングぐらい」  チャイムが鳴った。 「じゃあな、バレんなよ!」 「あぁ」  なんか楽しそうに席に戻った。俺は適当に、あいさつして教科書をしまった。  テストの日だから学校は午前中で終わった。早めに教室を出た。肩をつかまれた。ふり返るとクラスメートが居た。 「テストどうだった?」 「いつも通りだよ」 「国語は簡単だったよな。問題集の丸写しみたいで」 「確かに」  こんな調子で近くの駅まで歩いた。ウチの学校の生徒が結構いる。クラスメートも俺も上りだから同じホームで話しをしてた。ヒトと話しても面白くなかった。だから作り笑いをしないと、いけなかったし話題も適当な物を選んだ。  上り電車が来るとアナウンスされた。回送だった。勢い良く目の前を通り過ぎた。いつもの光景だった。アレに飛び込めば、いつでも死ねる。少し安心する。たまに死にたくなる。学校も家も面白くなかった。理由としては、それだけだった。特に辛い訳でもないし一応の友達もいるから理由は、あいまいだった。もし失敗して、なぜ死のうとしたのか聞かれたら言う事が無くて困る。今の所そんな気はないけど、たまに、そう言う気になるだけだった。
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