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書き忘れたがこの班はミツキ、頭の悪い女の子、僕の女三人の他に男子が三人いる。
バスを降りた僕は少々お疲れモードになっていた。
立つに立てない恐怖からようやく解放された為と思われる。時計は昼の11時を指していたが感覚は既に昼の3時であった。
班のリーダー「ここで写真撮りながら休憩にしようよ」
えてん「うん・・・」
しかしここでえてんは大変なことに気付いた。三千円入っているはずの財布が無い。
テレカなどとともにお金を入れていた財布も持ってきていた(つまり財布を二つ持ってきていた)ので大丈夫だったのだが、中学生にとっての三千円はデカい。
余ったらマリスミゼルのマキシでも買おうと思っていたのでかなり嘆きながら警察に言った。
しかしその財布は今現在(2007年3月26日現在)も帰ってきていない。
ガックリと肩を落としながらも言われたとおりに写真をとりまくり、集合時間になったのでリーダーのところに集まった。
・・・ミツキが来ない。
5分待っても30分待っても来ない。
探したがどこにもいない。
班で話しあった結果、これはもう自由散策を続けるのは不可能だということになり、ホテルにいる先生達に助けを求めることにした。
男子のうち二人が探しにいき、僕はひたすら電話で先生に状況を説明する。
ホテルのフロント「はい、××ホテルです。」
えてん「すいません、××中学の生徒なのですが××先生に繋いでもらえませんか?」
ホテルのフロント「はい、少々お待ちください」
テレカの度数が減っていくのを見ながら(早く出てくれ)と願った。このテレカは幼いころにばぁちゃんが「えてんに万が一があったときのために」と持たせてくれたものでお守りのような存在でもある。ミツキのことは大切な友達だからミツキのために使うなら惜しくはない。しかし少しだけ無くしたくはないと思っていた。
先生「はい、××」
えてん「先生!ごめんなさい!ミツキが迷子になりました!場所は××です。どうすればいいですか?」
できるだけテレカの度数を減らさぬようにと意識したために、見本ともいえるほど完結に伝えた。
先生「なんですって?わかりました。ではこちらで少し話し合うので30分後に電話してください。携帯の番号を教えます。」
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