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携帯の番号をもらい、班全体に「やるだけのことをしたから」という空気が流れていた。
30分後に言われたとおり携帯に電話をした。
先生「今探してるんだけど見つからないから・・・」
ミツキが見つからないことよりも度数を見て僕は驚いていた。携帯にかけているせいで度数の減りが早い。砂時計のように一秒単位で度数が減っていく。動揺がかくせなかった。
先生「そういうわけで今から先生はそこにいくから・・・んーと。」
早く喋ってください!と思うが言うに言えない。とうとうテレカは使いきり、僕は一瞬昨日奈良で買ったマリスミゼルのテレカを使うかどうするか考えたがそれは思い止まって100円を投入した。
えてん「それで私たちはどうしたらいいですか?」
先生「そこで待機していなさい」
えてん「わかりました。」
ガチャンと電話が切れた。
100円もいらなかった。10円数枚でよかったなと思った。
しばらくして先生が来た。
説教が始まり、目的地は勝手に清水寺に変更になった。
泣きたくて暴れたい気分を押さえつつ観光する。
先生「ミツキさんは見つかりました。清水寺で待ち合わせになりました。」
よかった、と思い集合場所に到着。そこで待つよう先生に言われたが何やら先生の様子がおかしい。
しばらくして
先生「ミツキさんがまたいなくなりました」
なんだ先生たちも見失うんじゃないのー。僕らの責任じゃないよー
そういう空気になった。
しかし散策が終わり、無事にミツキも見つかってホテルに帰ってから班の全員が呼び出された。
そして全員へ説教がまた始まったのである。
ミツキは泣き出したため先生は気まずいのか班のミツキ以外のメンバーの監督責任のようなことを叱りだした。
僕らからしたら意味不明の説教だ。ミツキが悪いことは先生たちも承知のはずなのにどうして僕たちがミツキより叱られているのだろう?
馬鹿らしくて少し呆れながら説教を聞いていた。
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