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「そんなことで?」
『そんなこんなもあるかよ。俺は独占欲が強いの!だから電話の相手を嫉妬して殴りたい気持ちになるより、お前をメチャクチャに犯して、俺にしか従わないようにしちゃいたいの!』
ドッキーン……
「バ……お前……バカ、か……」
『ああ、バカで悪かったな』
とんでもない言葉に、あっさりと桂は動揺してしまった。
『……なぁ』
少々の沈黙のあと、保臣がしゃべりかけてきた。
「な、なんだ」
『キス……したい』
「は!?」
『お前とエロいことしたい』
「お、お前。電話口でな、何を言いだすんだ」
『……なぁ、溜まってんだろ?』
「な、な」
『先月一回もヤッてないんだぜ。俺はシタくてたまんねぇ』
「……し、信じられ、ない……」
何の用で電話をかけてきたのか。桂には最早、保臣の考えていることなど全くもって理解出来なかった。
『なぁ……目、閉じろよ』
「……」
『早く』
「……」
『口、少し開けて』
「……」
『最後にしたセックス……キスの時覚えてる?最初お互いに、唾液が口から垂れるのもお構いなしに舌を絡めたよな』
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