1.

8/9
前へ
/10ページ
次へ
『オーケイ……。じゃあ、声出しあってさ……一緒に、イこうぜ……』  スチュ、スチュ、スチュ……  ヌチュッ、ヌチュッ…… 「んっ、あ、はぁん……」 『……ふっ……っ』  ヌチュンッヌチュンッヌチュンッ…… 『あぁ……イキ、そうだ……っ』 「はぁ……あっ、んっ、んんっっ……」  ヌチャッヌチャッヌチャッヌチャッ……  ヌチャッヌチャッ……―― 「もっ……」 『んっっ……!』 「……いっ、ああっん~~っっ!」  ビチュッビチュッ  ビチュッビチュッ 『……よかった……ぜ……』 「はぁはぁはぁ……」 『そっちに帰ったら……また目一杯、愛するから……』 「……ん……」 『あとちょっと待っててくれな……』 「……う、ん」 『……じゃ、おやすみ』 「おや、すみ……」  プツ。  ツーツーツー…… 「……」  受話器を握ったまま、桂は力なくその場に座り込んだ。  まだ胸の動悸がおさまらない。  しばらく立てそうになかった。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

80人が本棚に入れています
本棚に追加