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「九郎殿!!
息が乱れておりますぞ!
それでは、山猿にも勝てませぬ!!!」
武慶は、まだ幼い九郎に厳しい稽古を続けた。
九郎は、痣だらけになりながら、武慶に向かっていった。
決して涙を見せない、泣き言を言わない…
獣の様に、強い目で、武慶に立ち向かっていた。
「これまで!」
武慶の一言で、倒れ込んだ日が、一体どれ程あっただろう…
九郎は、信じられない速さで、剣を修得していった。
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