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あの悪夢は3月14日に始まった。
私の顧問をしているテニス部の生徒に、誕生日に祝いの言葉と愛の告白をもらい、犯された。
女形という初めての行為にも関わらず、あの日は咄嗟の出来事という驚きに嬌声を抑えられず、あまつさえ気絶までしてしまったのだ。
それからというもの、奴は連日連夜、休み時間だろうと放課後だろうと私に性欲を強いてきた。
それに対し、私は声を必死に抑えて早く終わらせようとしていた。
性欲の捌け口になるくらいなら、微かにだが生徒の非行防止に繋がるのではないかと考えた結果だったのだ。
こう何度もされると、確かに声を抑える術は覚えてくる。だが、自然と痛みを感じないようにする術まで身につけるらしく、最初の頃のように悦く思えてくる。
自分が…可笑しい。
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