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「あ…」
「…ここならもう追い掛けてこないだろ」
「気付いてたのか…?」
「あんな尾行、バレバレ」
ふんっと鼻から息を吐くと、俺の方へと向き直した。
ふと風が吹く。
空と建物しかない空間に俺と遠堂の二人だけがそこにいる。
「話したいことがあるんだろ?わざわざ手間かけてここまで来たんだから、さっさと話して欲しい」
「…」
真っ直ぐな瞳に俺の姿が映る。
「お前は…」
君は…
「─…ジュリエット、か‥?」
誰だ‥?
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