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「確かめなきゃいけねぇよなぁ…」
「何が」
「いや、こっちの話」
昼休みの時間。なんだかんだで悩んで悩んだ結果、未だに答えは見い出せず。
友人の三原と冴木と食堂でお昼を済ましていた。
「しっかしさぁ、今日来た転校生。無愛想にもほどがあると思わね?」
「だよなぁ。俺さっき話しかけたら無視されたし」
「なあ上城、お前はどう思う?遠堂樹理のこと」
不意に話をふられ、少し慌てたがすぐに答えを返した。
「お前らと同じ、無愛想で感じ悪いやつ」
「おぉ、天下の上城もやつにはお手上げかぁ」
あんなんじゃ話しかけにくいし、友達もできないんじゃないかって思う。それにジュリエットかどうか確かめようがない…
「無愛想で悪かったな」
ダンッという音と共に目の前が急に暗くなった。ふと視線をあげるとそこには噂の人物…遠堂樹理がそこにいた。
遠堂は俺と視線が合うと、向かい側の席に腰をかけた。
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