日本籠球高校

日本を変える学校

「ここが日本籠球高校かー……でけぇぇぇー！！」

歩いてきたので当然だが学校に着く、と同時に圧巻の表情を浮かべ叫ぶように声を出す。この学校はそれほど大きいのである。
荘厳な正門からして高校の大きさが伝わるが、それに恥じることなく高校自体も普通の高校の数倍を有している。

正門から右側に見えるのは――
“体育館”

普通の高校では有り得ない、四つも体育館があるのだ。四つの体育館のうち三つは一般的な高校にある体育館の大きさだが……三つあるのだ。
そして、その三つが作り出した大きな正三角形の中心に位置する体育館が存在する。その体育館は他の三つを足したような、そう一般的な体育館の三倍はあるだろうマイナーな大会の球場になるような大きさを誇っている。

対して左側に位置するのは――
“寮”

一般的な体育館と同じく三つの寮を有している。このような学校である事から予測されるに、三軍に分けられるであろうなので軍ごとに寮があると考えていいだろう。

正門に一番近い場所に位置する一つ目の寮は、三階建てで大きな部屋が九部屋あることが伺える。共同で寝るのであろう。
三軍寮だと思われる。

先ほどの寮より少し奥に位置する二つ目の寮は、二階建てで約二十部屋あるが伺える。一部屋当たり三人もしくは四人は入れそうだ。
二軍寮だと思われる。

そして最後に一番奥に位置する三つ目の寮は、５階建てで３０部屋ある事が見た目で分かる。寮と言うよりマンションという言葉が合うであろう超高級寮だ。2LDKぐらいは有しているかもしれない。
一軍寮だと思われる……いや、絶対に一軍寮であろう。