サヨナラ

2/7
前へ
/12ページ
次へ
「みゅー、また泣いてる。」 「…ゆーちゃん。」 隣りに住んでる幼なじみ、和哉、の6つ上のお兄ちゃん。 優しくて、大人で。 大好きだった。 「こら、カズ。お前またみゅーをイジメたろ?」 「…んだよ、うるせーなぁ!」 「あのな、気持ちは分かるけどな、愛情表現はもっと別の方法のがいいんじゃねぇ?」 「……な!何言ってんだよ、侑兄っ!」 私と和哉が小学校4年生の時、ゆうちゃんは高校1年生。 やっと中学1年生になった時には、大学生で。 当たり前のことだけど、 どんなに時間が流れても。 6年の差は縮まることなんてなかった。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加