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「みゅー、また泣いてる。」
「…ゆーちゃん。」
隣りに住んでる幼なじみ、和哉、の6つ上のお兄ちゃん。
優しくて、大人で。
大好きだった。
「こら、カズ。お前またみゅーをイジメたろ?」
「…んだよ、うるせーなぁ!」
「あのな、気持ちは分かるけどな、愛情表現はもっと別の方法のがいいんじゃねぇ?」
「……な!何言ってんだよ、侑兄っ!」
私と和哉が小学校4年生の時、ゆうちゃんは高校1年生。
やっと中学1年生になった時には、大学生で。
当たり前のことだけど、
どんなに時間が流れても。
6年の差は縮まることなんてなかった。
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