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ゆうちゃんが好き。
いつからそう思うようになったのかは、ちゃんと覚えていないけれど。
物心ついた頃から、ゆうちゃんはお隣さんで。
毎日のように、遊んでくれた。
和哉に意地悪されて泣いてしまった時は、頭を優しく撫でながら。
泣き止むまでずっと隣に居てくれた。
何にもない日だって、
他愛のない話をして。
だから、
当たり前だと信じていた。
ゆうちゃんが、いつまでも私の傍で笑っていること。
私が落ち込んでいる時はわざわざ言わなくても話を聞いてくれること。
ただ、お隣の大好きなお兄ちゃんであること。
全部、全部。
私が過ごす日常の全部が、
日常で。
ほんの僅かな疑いすら、持ったこともなかった。
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