0人が本棚に入れています
本棚に追加
一生分の悲しみを使い果たしたら、
もう、悲しみなんて消えてしまうのかな。
そうだったら、いいのにな。
いつかは当たり前の‘サヨナラ’が、あまりにも早すぎて。
そのことが当たり前だったとは、
今でも 到底思えないから。
ねぇ、
生まれてしまった‘サヨナラ’を。
誰のせいにすればいい?
「バイバイ、ゆーちゃん。」
「ん、バイバイ。」
「また明日ね?」
「…はいはい。」
永遠に訪れない、
ふたりの明日、を。
誰のせいに、
すればいいの?
最初のコメントを投稿しよう!