ハルイロ

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4月。 中学生になった。 知ってる顔も知らない顔もごちゃまぜ。 張り出されていたクラス発表の紙を眺めて確認した後、 まわりを見た。 「あ、美柚ちゃんだー!」 「…あ、仁科さん。」 「私達同じクラスだったよ。よろしくね!」 「ホント?…よろしくー。」 仁科瑚都香(にしなことか) 彼女は、同じ小学校出身。 リーダーシップがあるみたいで、何にでも積極的な子。 確か小学校では生徒会のメンバーだった気がする。 めんどくさがりな私とは、正反対な性格。 高い位置でひとつにきちんと束ねられた黒髪が、 よく似合ってて、彼女らしい感じ。
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