第1ゲーム/転機の訪れ

2/9
前へ
/306ページ
次へ
「ヘィ!! パス!!」 「佑季!!頼むぞ!!」    バシッ 「ナイスパス!!」 後半も残り十数秒 俺たちは0―1で負けていた。 ボールはキャプテンの『立河 司』からエースの『藤村 佑季』に渡った。 ちなみに2人は札幌選抜に選ばれるほどの実力者だ 「行かせるかっ!!止めてやる!!」 「お前らじゃムリだっつうの!!」   トントン、 スイスイ 佑季は巧みなフェイントでカンタンに相手DFを抜き去りペナルティエリア内に入る。 そしてシュートを放とうとした瞬間、驚く光景が佑季の目に映った。 相手チームの点数を決めたエースがクリアしようとディフェンスラインまで下がり、自分に向かってスライディングして来ているのだ。 (な、なに!?ココはペナルティエリア内だぞ!?スライディングして俺の足に当たって俺が転んだらPKだぞ!?・・・!!イヤ、ちゃんとボールにいってる!このままじゃ足には当たらない!早くかわさなきゃ!) 「バーカ!!今更気付いても手遅れなんだよ!!」   ズザー バシッ‐!! ボールは無情にも佑季の足から離れ相手DFにクリアされてラインを割った、そして…
/306ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1205人が本棚に入れています
本棚に追加