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「ヘィ!! パス!!」
「佑季!!頼むぞ!!」
バシッ
「ナイスパス!!」
後半も残り十数秒
俺たちは0―1で負けていた。
ボールはキャプテンの『立河 司』からエースの『藤村 佑季』に渡った。
ちなみに2人は札幌選抜に選ばれるほどの実力者だ
「行かせるかっ!!止めてやる!!」
「お前らじゃムリだっつうの!!」
トントン、 スイスイ
佑季は巧みなフェイントでカンタンに相手DFを抜き去りペナルティエリア内に入る。
そしてシュートを放とうとした瞬間、驚く光景が佑季の目に映った。
相手チームの点数を決めたエースがクリアしようとディフェンスラインまで下がり、自分に向かってスライディングして来ているのだ。
(な、なに!?ココはペナルティエリア内だぞ!?スライディングして俺の足に当たって俺が転んだらPKだぞ!?・・・!!イヤ、ちゃんとボールにいってる!このままじゃ足には当たらない!早くかわさなきゃ!)
「バーカ!!今更気付いても手遅れなんだよ!!」
ズザー バシッ‐!!
ボールは無情にも佑季の足から離れ相手DFにクリアされてラインを割った、そして…
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