第1ゲーム/転機の訪れ

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『整列!!』 審判の声が聞こえたが俺は動かなかった… すると最後にスライディングをしたエースが俺の手を引っ張り俺を立たせてセンターサークルまで連れてった (やめろよ…スゲェ惨めじゃんか…それにみんなに合わす顔がねぇよ…) センターサークルに着くと俺は絶対みんなから白い目で見られると思っていた…だけどこんな言葉が聞こえてきた。 「どんまい、気にすんなよ!!お前が決めれなかったんならダレがヤっても決めれないさ」 「…え?」 予想外のその言葉に俺は呆気に取られてしまっていた 「そうだそうだ!!俺なら多分あのDFすらかわせなかったな!ははは」 「バーカ、それゎヘタすぎだ!!しかも笑うとこじゃねぇよ」 そう言いながらも俺はいつの間にか仲間と共に笑っていた 『ただ今の試合は0―1で旭川聖華FCの勝ちです!!礼!!』 「「「「「「ありがとうございました!!」」」」」」 「藤村 佑季、お前は試合に負けたけど、こんなチームに居れるお前がちょっとだけ羨ましくもあるな…」 相手のエースが小さな声でそう言ったのを聞き取れた者はいなかった
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