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あれから数週間が経った。俺たち6年生は最後小さな大会も負けてしまい引退した。
「はぁ~俺たちも引退かぁ。みんな中学どおすんの?ヤッパ近くの西平中行くの?」
学校でたまたま集まったときチームの中ではけっこうしっかり者の谷崎慶次がふと思い出したように質問した。
「俺さ、親に言われて私立行く事になってんだ…だから多分みんなとはお別れかな…まぁサッカーは続けるけどね」
いつもは明るい間原だが、俺達と違う学校に行くのは辛いのだろう。
目がそれを語ってるのがわかった。
「司と佑季はどうすんの?ヤッパサッカー部入ってサッカー続けるの?」
「俺はもちろん続けるよ。佑季は?」
慶次の問いに司は即答に近い速度で答え、当然お前もだろ?みたいな雰囲気でこっちを見た。
「俺は……わかんない…。」
俺の予想外の返答にみんなは、ただただ驚いていた。
「俺、お前なら絶対即答でヤるっていうかと思った…」
「俺も…」
間原も慶次も驚きを隠しきれない様子だった。
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