第1ゲーム/転機の訪れ

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俺はふと思い出す。 そういえば少し前に司が 『俺らが進学する西平中ってどの部活も強いんらしいぜ。特に陸上部とソフトテニス部は全国にも行ってるらしい』 って言ってたような気がする。 その中に俺のクラスメートでもある並沢 太一がいた。 「へぇー、あいつテニスやってたんだ……しかもウマい。素人の俺でもわかる」 太一は学年でもトップクラスの運動神経の良さの持ち主だった。 だからウマいのは当然だといえば当然だった。 俺はいつの間にか練習に見入ってしまっていた。 すると9時半頃に練習は終わりみんなで片付けを始め、テキパキ仕事をするのであっというまに片付けが終わり掃除もすぐに終わった。 当たり前だが手慣れた手つきというやつだった。 みんなが開放玄関から出てきたのでその中にいる太一に俺は話しかけに行った。
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