第1ゲーム/転機の訪れ

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俺は太一を見つけるとすぐに声をかけた。 「おーい、太一!!」 それにすぐ気づいた太一は笑顔で返してくれる。 「よっ!ずっと練習見てたけど、そんなに楽しかったか?」 「サッカーもいいけどテニスもなかなかだ!」 それを聞いた太一は、はっとした表情を浮かべると少し考え込み顔をあげた。 「そうだ!お前もテニスやってみないか!?」 俺はその言葉がよく理解出来なかった。 「オレが!?ムリムリ!やったコトすらねぇもん!遊びならまだしも」 「最初は遊び感覚でいいよ。それにお前なら大丈夫だって!明日学校終わったら動ける格好で公園のコートに来いよ!それじゃあまた明日!じゃあな」 「あ、あぁ……じゃあな。って、半強制的じゃねぇかよっ!!まぁいっか……」 決まってしまってはしょうがない。 明日は言う通り行くとしよう。
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