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｢あ‥雪だ……｣
俺は、冬が嫌い。
何故って、寒いから。
でも、それ以上に
この季節は、孤独を感じずにはいられないから‥
帰る所の無い独り者にとって
この寒さは冷た過ぎるから
その冷たさを知ったのは‥
｢………ただいま。｣
この暖かさを思い出したから
｢お帰りきり丸。遅かったじゃないか｣
｢あー、バイトが思ったより時間かかっちゃって‥｣
｢ああほら、こんなに雪かぶって‥風邪ひくなよ…｣
｢はーい。｣
｢今熱いお茶入れるからな｣
｢‥はーい！｣
今だから、あの時の冷たさを感じれる
だから、この暖かさが大切なのがよく解る
昔の冷たさが忠告する
『今の暖かさを決して無くすな』
と。
｢先生、雪‥積もるかな？｣
｢積もったら‥かまくらでも作るか？｣
｢はいっ！｣
俺は、暖かい冬が
好きだ。
-Fin-
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