序章 盗っ人=馬

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だが、そこは世間を賑わせてる大盗っ人。そんな簡単には捕まらない。 自分の足で同心の足を薙ぎ払い、腰に差していた刀を抜き取った。 「…俺を誰だと思ってる」 低い調子で呟き、尻餅をついた男に刃を向ける。 「俺は疾風…誰も捕まえられやしねぇ!」 言い、躊躇う事なく刀を袈裟掛けに振り下ろした。 短い悲鳴と同時に血飛沫が舞った。 黒ずくめの衣に返り血が飛び散る。
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