相棒はインテリ刑事⁉~犬の耳殺人事件

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次に別室に呼ばれたのは担当の戸締切太だった。 戸締「私は20年前から先生の担当をさせて頂きました。あの時も、私はいつもと変わらず締切日の朝6時にこちらにお邪魔しました。いつもの様に奥様にコーヒーを頂いて……」 岡野「あの、ブラジル産の?」 戸締「ええ、ちょっと甘すぎはしますが、目を覚ますには最適なんですよ。」 岡野「ほぅ…こう見えても私は日本コーヒー検定3級でね、豆の煎れ方から………」 才「戸締さん、続けて下さい!」 自慢話を始める岡野を無視し、才が戸締に続きを促す。 戸締「は、はい…。コーヒーを頂いて、奥様と共に先生の書斎へ向かいました。いつもの様にドアをノックして先生を呼んだのですが、何度呼んでも返答が無いのでドアを破って入りました。」 岡野「よくドアを破れましたね。」 戸締「ええ、先生がいつもおっしゃっていましたが、この家はお二人が結婚されるより前に先生が立てられた家らしく、さすがに築30年くらいになると建てつけも悪くなると思いますよ。」 才(さっきから、「いつもいつも」って「いつも」ばっかり…) 岡野「そして、先生の遺体を発見したと……」 戸締「そういうことです。」
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