56人が本棚に入れています
本棚に追加
才「引っかかることがあるんです。」
岡野「なんですか……もう事件は解決したと言うのに……」
文句を垂れる岡野を無視し、才は続けた。
才「柴田さん。使用された毒は?」
才の問いに鑑識課柴田が突如現れる。
柴田「『ウラリ』、南米産の猛毒で、状況によっては『オズマゴロシ』よりも強力。体内へ入れると約1分で死に至る。」
才「死体の死亡推定時刻は?」
柴田「午前1時頃。」
才「もし自殺とした場合、芝遼さんは1時頃に毒を入れ、死亡したことになりますよね?」
岡野「だからそういうことなんでしょう?」
才「でもそれはありえないんです。」
岡野「どうして?」
才「岡野さん、あのコーヒー、どこの銘柄か覚えていますか?」
岡野「覚えていますよ。ブラジル産のコーヒー豆でしょう?これでも私はコーヒー検定……」
才「そう、そこが大切なんです。」
岡野「?」
才「解毒剤は無いと言われているウラリ、実は微量であれば解毒できるものがあるんです。」
岡野「ま、まさか……」
最初のコメントを投稿しよう!