使い

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「シャンプナー。」 綺麗な淡いピンクと赤が入り混じったドレスを身につけ、顔は不透明な布で被い、髪はセミロングだが、不自然なくらいに真っ直ぐ伸びているのが非常に印象的な一国の女王:レナ・ロットは、その凛と響く声で部下の名前を呼ぶ。 「お呼びでしょうか?レナ様。」 ショートカットの赤みをおびた髪に、あわせの服、ヒラヒラとしたミニスカートをまとい、膝下までの白に近いピンクのブーツをはいている少女。 名前をシャンプナー・ビオレットといった。 「間もなくメリナからの使いが来るとの情報がはいりました。国境まで迎えにあがりなさい。」 メリナとは、ここアリア国と対立を続けてきた国である。 「御意。」 シャンプナーはそういうと、レナの目前から消えた。
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