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「だから俺、じゃない…私はメリナからの使いでやってきたとさっきから何度も…」
国境で言い争いを続けているのは、メリナからの使いのラリファ・エンドレ。
黒を主体とした服装で、タンクトップにデニム地の長ズボン、腕には赤のバンダナを巻き、腰には2本のベルトをクロスさせてしめ、しっかりした靴と背中にしょった大きな刀が印象的だ。
「メリナは敵だ。そんなやつを中へは…」
視察官がいいかけた時だった。
「メリナからの使いの方ですね?女王様がお待ちです。どうぞこちらへ。」
「シャンプナー様?!」
「お勤めご苦労様です。引き続き、頼みますね。」
シャンプナーは視察官に笑顔を向けると、ラリファを城へといざなった。
「…わからない…」
視察官はそう呟いた。
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