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昼食をとりながら優は違和感に気付いた。
空が曇ってきていた。
「山の天気は変わり易いらしいな」
冬哉も空を見上げて言う。
…違う。
もっと何か…根本的な違和感。
「ねえ冬哉……」
「どうした?」
違和感の事を伝えたい。
だけど上手く言い表せずに結局
「…何でもない」
と閉口してしまう。
「?…変な奴だな」
冬哉は首を傾げて弁当に向き直る。
優は言い知れぬ違和感と不安を感じ、食事が喉を通らなかった。
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