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「元気も出たし行くか!!」
弁当をしまった潤が声を張り上げる。
「お前は始めから元気だろう」
「恵太。僕はお前がツッコミ以外で話すのを見たことが無い」
冬哉から予想外の切り返しをくらい、はたと考え込む恵太。
「気のせいだろ?早く行こうぜ」
早くも潤が先に進んでいる。
今回は反省したのかペースはゆっくりだ。
三人は潤に追い付くべく歩き出した。
先程から優の表情が暗い。三人と話す事無く、黙々と歩いている。
冬哉も優の変化に気付いてはいるが体調が悪いわけではないらしい。
故に然程気にしてはいなかった。
…気にすることが出来なかったと言った方が正しいかもしれない。
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