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とりあえず優の体調が悪い訳では無いようなので、再び山頂を目指す四人。
優には冬哉が横についている。
ようやく細い道から抜けかけた時。
「あれ?」
恵太がポケットを探っている。何かを探しているらしい。
「どうした?」
潤が恵太に聞く。
「ハンカチを落としたらしい。さっきまではあったからすぐそこだろう。見てくる」
そう言って恵太は道を逆戻りしていく。
三人は待つことにして腰を下ろした。
…三人は気付いていない。
…いや、ただ一人優は何かを感じとっていた。
この先に待つ悲劇の始まりを……
…フフ…………
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