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目の前には…
頭部はなく…心臓がえぐり取られた人とは言えぬ人が立っていた…
足には皮膚、そして肉もなく…骨だけとなった物が2つ…
手には何か分からないが鋭利な物を持っていた…手は長い刀のような爪が生えている…
ケンは死を悟った…
しかし…｛ここで死ねない！｝
ケンは逃げ出した！
家より学校が近かったので学校に逃げるコトにした…
必死で逃げるが、化け物は筋肉がない足にも関わらず、かなりのスピードで追い掛けてきた…
ｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂ！ｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂ！…
ケンは息をきらしながら学校に入った…
運良く職員用の玄関が空いていた…
校舎内へ逃げ込むと一目散に隠れられるトイレに向かった。
トイレの個室にこもり息を落ち着ける…
廊下にはｺﾂｺﾂ…とゆう音が響き渡っている…
｛ここに来るな…来るな…来るな…｝
ケンはそう念じた…
ｺﾂｺﾂ…とゆう音は段々と遠ざかって行った。
そして一時間たったころ恐怖で気を失ったケンはハッ！と意識を取り戻した…あのｺﾂｺﾂ…とゆう音は聞こえない。
ケンはトイレを出た…
ちょうど先生が帰ろうとしていたので学校を一緒に出た…
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