ｱﾀｼとキミ。

新しい学年

学校へ着くと、まず１年の時の教室へ向かった。
まだ大掃除とか、色々あるからだ。
ここの教室も今日でお別れになる。

「あ‐…２年になりたくないな」

あたしは自分の机を撫でながら言った。
このクラスは本当にイイクラスだった。
皆仲がいいし、担任もいい先生で毎日が楽しかった。
それにまだ１年だったら、進路とかそんなに気にしないでも大丈夫だったし。

「あたしも‐」

後にカナが言う。
でもあたしから見ると、カナはわくわくしてるって感じ。

「はぁ…」

そのまま机に伏せた。
高校に入ってからの１年間は、あっという間に終わった。
もちろん色々な事があって大変だったけど、それはそれで楽しかった。
あたしは今のままが続けばいいのにって、本気で思ってたんだ。