新しい学年

8/13
前へ
/100ページ
次へ
教室は雑談やらで、賑わっていた。 あいにく、先生も教室にはまだ来ていない。 要するに、グループ作るなら今のうちって訳だ。 「川瀬さんっ」 ふと後ろから、あたしは肩を叩かれた。 いきなり名前を呼ばれて、びっくりしながらも振り返る。 「急にごめんね!あたし佐伯マイっていうの♪マイって呼んでね?」 「あ…あたしは川瀬アユミ。よろしくね、マイ」 これがマイとの出会いだった。 今思えば、こんなイイ子と友達になんかならなきゃ良かったよ。 あんな苦しい思いをするくらいなら‐…  
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

700人が本棚に入れています
本棚に追加