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全てを振り切るように頭をふると、
あたしは料理をレンジに入れた。
ボタンを選んで
スタートを一押し。
一定の機械音とともに、
料理はレンジ内を
クルクルとまわりだした。
視界が
先程のメモへむく。
だけど、
開く気にはならず、
ゴミ箱に入れ直した。
全て同じ
いつもと一緒
変わらない。
変わらない。
作ってある朝食も
添えられた
メモの内容も
自分の行動さえも
何もかもが、
いつもと一緒に過ぎない。
(人生ってこんなもの…)
料理が暖まったことを告げる機械的な音楽に眉を潜めながら、
ただそう思った。
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