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それから同じような事の繰り返し。
私は懲りずに傷付いてる。いい加減慣れたい…。
慣れたって仕方ないけど小学校から大学までエスカレーター式に進学するからまだまだこの扱いは続く。
どうして不登校にならないかって?
こう見えても私悔しがっているのよ。
化け物扱いされて何とも思わない人間なんているわけないじゃない。
それに唯一の取り柄は勉強だからさ…。
医者になるまでは我慢するしかない。
両親だって私にそれくらいしか期待していないんだもの。
別に仲が悪いわけじゃない。わりと評判な医者だしそういった面では尊敬している。
でも私の気持ちなんて忙しさを理由に気にかけたが事ない。
私は産まれただけの人間。
家族は存在していても心はずっと一人ぼっち。
そう実感する度に心臓がグッと押さえ付けられる気分になる。
『…のだ…小野田!』
ハッと我に帰る。
理沙:は、はい!
驚きながら立ち上がる。
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